プチなものがたり




海賊姫の物語

・・・・・

有り余る富
王宮での優雅な暮らし
これ以上何を望むというのだ

悪・・悪の姫
贅沢の限りを尽くしてもなお、足ることを知らず
国を捨て海賊となった姫
炎で国を焼き尽くす、裏切り者の姫

・・・・・・

人々は言う
私を裏切り者だと。。
悪の姫だと。。

でも、そうじゃない。

・・・・・

父亡き後、国は荒れた。
平和だった日々が嘘のように、近隣諸国から攻め込まれ、
同盟国は敵国に寝返り、
国は戦火の炎に包まれた・・

私は、子供だった

誰もが裏切り信用できる大人が突然いなくなった
わけもわからず、宰相に言われるがまま、
サインをした

翌日、国の指揮権が、裏切り者の宰相に移った・・
私は牢獄に閉じ込められた。

その間、私の名義で、あらゆる命令が下され、
民はその犠牲となった。

そして数年後・・
その、すべての罪を背負わされ、
私は鉛の錘のついた重い足を引きずりながら、
処刑台の階段を登る事となった。

最上段についたその時、
いきなり爆炎が上がった。

顔をあげると
卑屈な笑みを浮かべて高みの見物をしていた宰相達が、
大きな悲鳴と共に、紅蓮の炎に包まれていた。


そのとき声が・・
「今だ!ついて来なさい!!!」
私は走った
炎の中を、煙の中を、人々の中を、暗闇の中を。。。
闇雲に・・声だけを頼りに・・振り返らず・・
ひたすら走った

その声に聞き覚えがあったから・・

・・・・・

幼い頃、港に大きな海賊船があって・・
たくさんの海賊達が鎖につながれ捕らえられていた・・
最後にすごく怖そうな海賊が、
血だらけでたくさんの錘をつけられて
牢獄におくられていった。

ある日、行ってはいけないと固く禁じられている扉が
ほんの少し・・開いていて・・
好奇心を抑えきれずにそっと覗いた。

部屋の奥には、地下へ続く階段があって
私は音がしないように気をつけながら
ゆっくりと下へ降りていった

今まで経験したことのないような、暗く冷たいひんやりした空気に
血の臭いが混ざって。。
幼かった私を震え上がらせた。

そこで私が目にしたのは、無数の鎖に縛り上げられたあの怖そうな海賊

怖くて怖くて、でも弱りきったその姿が可哀想で、

思い切り手を伸ばして
持っていたスコーンを差し出した

「食べて。。食べて!海賊のおじちゃん!!」
涙がこぼれた。
わんわん泣いた。

そのとき、固く閉じていた瞳がゆっくり開いて、
私を見た

手も縛られていて、食べ物をつかめるわけもなく、
もう命の炎は消えかけているように見えたその海賊は、
振り絞るような声で私に言った

「ありがとう。。いつかお嬢ちゃんが困ったときには、
必ず、おじちゃんが助けに行くからな・・!」

その海賊の声と同じ声・・

そう、暗い絶望のふちにいた私を、救いに来てくれたのは、
その海賊だった

どうやってあの牢獄から逃げ出せたの?いままでどこにいたの?
なんで私の事わかったの?
ううん、そんなことどうだっていい!

生きていたんだ・・!

その事実が本当に嬉しくて、
走りながら私は泣いた

約束守って・・助けに来てくれた・・

また・・子供の頃のように、わんわん泣いた

・・・・・

急に視界が開けて大きな海賊船が見えた。
「船に、その船に乗るんだ!」

必死でその船に乗り込むと、そこには誰もいず・・
「?!」

振り向くとあの海賊の姿もない

しかしその海賊船は、まるで主を待っていたかのように、
床は磨き上げられ、出航の準備が整っていた。

「私はずっとここで待っていた・・
お嬢ちゃんとの約束を果たしたかった

あの絶望の地獄で、私の心を救った、あの小さなお嬢ちゃんを、
なんとしても私は助けたかった。

肉体は朽ち果てようとも、
私の魂が、そなたを導く・・・・

さあ、お嬢ちゃん、この船は私だよ。
舵を取って。。この国を出るのだ!
この国を本当に守るために!」

・・・・・

姫の願いは私の願い
姫の夢は私の夢

姫は永遠
姫は私の存在する意味

私は必ず姫を守り抜く
この先、何があろうとも

たった一つの約束を守る

微塵の迷いなく、ぶれることなく。
姫、あなたのその優しさは
私には命を賭して守る価値のある宝物
この魂のすべてを賭けて
そなたを守るとここに誓う

姫よ・・
どんな攻撃を受けても、どんな嵐が来ても
どんな強い敵が現れても、
どんな傷を負ったとしても。。
必ず、私が守って見せよう

そう、姫には指一本触れさせやしない。

私の永遠は・尽きることのない姫への想い・・・

・・・・・

私は涙を拭いた

私を守るために・・
海賊の魂が、ずっとずっと私の為にここで・・
待っていてくれた。。

私は行く!

国を立て直すため、私は帆を進める・・

本当の悪をたたきつぶすため、力を、手に入れる・・

大切な民をこの手で守るため、私は強くなる・・

必ず、必ず戻る・・わが国へ!

・・・・・

海賊船はどんな嵐にもびくともしなかった

海賊は守り続ける

心優しき強き姫を・・地獄の中で見た天使を。。

END
華月野さくら



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〜黒の魔法使いの旅立ち〜
魔法学校を卒業した黒の魔法使いジュリアの物語



カスタマイズドールコンテスト受賞作品

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自らの魔法アイテム「ピンククリスタルクロス」を武器に1人旅立つ
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両親ともに白の魔法使い。ホワイトクリスタルのクロスの番人でした。
ホワイトクリスタルのクロスは、魔法界の平和の象徴

一人娘のジュリアもまた、白の魔法使いとして
両親の元で幼い頃から白の魔法の修行を積んできました。

ある日両親のもとにホワイトクロスを奪おうと、黒の魔法使いが現れました。
そのときのジュリアは7歳でした。

白の魔法使いは、守りの魔法と、幸せの祈りの魔法しか使うことができません。
また、人を傷つける魔法も使うことはできません。
しかも、守りの魔法とは、自らを守る魔法ではなく、クリスタルを守る魔法。

両親は傷つき倒れ、クリスタルを二人でかばい抱いたまま、
黒の魔法ののろいによって、そのすべてを封印されてしまいました。

当時のジュリアは、白の魔法しか使うことができず、目の前の両親を救うことはできませんでした。

ジュリアは、両親ののろいを解くために、そして、クリスタルクロスを本当に守る為には、
戦える力を身に付けなければいけないと。。。。
そしてなにより、
白の魔法使いとして使命を全うしようとする、大好きな、大切な両親を守るためには、
攻撃魔法を身につけた黒の自分こそが必要だと。。

そう強く心に刻み込んだのでした。

ジュリアは、白の魔法使いだという身分を隠して黒の魔法使いの魔法学校に入学しました。
ジュリアは、さまざまなことを黒の魔法学校で学び、10年の修行を積みました。

自分は白の魔法使いゆえ、黒の魔法学校で友達を作ることもせず、
1人孤独に修行に明け暮れる毎日でした。
そんなジュリアをいつも見守る優しい瞳に、気づく余裕もなく。。

その優しい瞳の彼だけは、ジュリアの本当の正体を知っていました。
なぜなら、両親を封印した黒の魔法使いその人だったからです。

彼は、命令でやむなくクロスを奪いにいきましたが、本当は心優しき黒の魔法使いでした。
それゆえ、ジュリアはもうこの世に居ないと上に報告したのでした。

その後の追跡もなく、生き延びることができていたのは、彼のおかげでした。
そっと影ながらいつもジュリアを見守り続けた黒の魔法使いに守られて、
無事修行を終える事ができたのでした。

何も知らないジュリアは、その彼を倒すことを目的に黒の魔法の修行を積みました。
そしてその彼は、悲しいかな、彼女に倒される為だけに。。。ずっと彼女を守ってきました。

二人の悲しい運命が、今動き出そうとしています。。。

手に持った十字架は、両親から渡されたお守りの「ピンククロス」
魔法の力をこめてできたジュリアだけの武器。


17才になると、旅立ちのしるしである大きな翼が背中に現れます。
白の魔法つかいであるジュリアには、両親と同じ真っ白な大きな翼が現れるはずでした。
しかしジュリアの背中には、両親とは真逆な黒い翼。

ジュリアの黒い翼は悲しくも美しい翼。愛ゆえに強くなった優しさの翼。。
両親を呪いから救い出す為の旅が、今、始まろうとしています



 天界の王女 ルミナス 

眠れる森のクリスマスイブ
〜天使の初恋〜



初めて恋をしたお姫様が、クリスマスイブの日、伝説の眠れる森で、大好きな王子様と会う約束をする。。
お姫様は、天界のエンジェル。恋をしてしまった王子さまは、なんと魔界の王子。。
魔族でありながらその心は湖のように深く心優しき王子様。。

敵対する種族である二人の恋をみのらせるためには、
クリスマスイブの日、眠れる森の北と南、別々の入り口から入り
夜が明けるまでに、森の中にある小さな泉でキスを交わすこと。。

途中たくさんの困難がありつつも、お姫様も王子様も森の精霊や動物たちの助けを借りて、
夜が明ける直前に、湖にたどり着けるように必死で戦います。

でも。。
たどりついたのは、たった一人。。魔族の王子様だけだったのです。。

何年も何年も。。ただただ姫を待ち続ける王子様。。
とうとう100年の歳月が過ぎ去りました。。

ある日、その湖に傷だらけの娘が現れました。
はっと息を呑む。。

その娘さんは王子が待ち続けた天使のお姫様でした。
ただ背中には翼がなく、その目は光を感じることも出来ず、
美しかった声は二度と聞くことは出来ませんでした。。
すべてのものを失う代わりに、
いとしい王子様のもとにやっとたどり着くことが出来たのです。

また、王子さまも、姫を待つうちに100年先まで見通せる力のあったその目は魔力を失い、
姫を抱きしめたかったその腕は、森の木と一体化して、体を動かすこともかないませんでした。。

そう。。王子様は森の木になっていました。

ぼろぼろに傷ついたお姫様は王子様であるとも知らずに、王子様の木に倒れこみました。。
まさに命の火が消えかかっていました。。

「王子様。。やっと。。やっと。。たどり着きました。。でももうあなたはいない。。」

ものいわぬ姫の涙がほほをつたい、王子様の木にかかったそのとき。。。
伝説の眠れる森に、なんとたくさんの花が咲き乱れはじめました。。

もとの姿になったひめと王子。。

そう。。今夜はあれから100年後の、クリスマスイブでした。

誓いのキスを交わした二人。。そしてプレゼントを差し出しました。
天使の羽根と、魔族の羽根。

二人は手をとりあって、誓いの門の下に行き、羽の形をした鍵穴の部分にそっと置きました。

するとどうでしょう。。

光が差し込み重く閉ざされていた扉が開きました。。

門が開くと、そのなかには、天界の天使族、そして魔界の魔族、それぞれの王様、お妃さまが笑顔でたっていたのです。。
そう。。二人の愛の力で、
二つの種族の争いも終わりを告げ、天界はひとつになったのです。

伝説は本当だったのです。。



  お城の庭師の一人娘
夢奈

心地よい陽射しの降り注ぐ中、真っ白なレースに囲まれて今日も私は幸せな夢を見るの。
すやすや。。ふわふわ。。夢奈はねっ、お日様が大好きなの。。

優しくて暖かい、幸せが満ち溢れた世界。。。
お父様が手入れをしている自慢の薔薇園。
そこに遊びに行くと、何時もお花の中で眠ってしまうの。。


今日も、お父様が抱っこしておうちにつれて帰ってくれるの。
そう約束したの。

でもね。。おかしいの。。お父様が居ないの。
いつも目覚めるとお父様の腕の中なのに、まってもまってもお父様が帰ってこないの。

お父様の薔薇が悲しそうに歌ってる。。なぜ?

眼を開けたくない。。お父様が来るまで。。ずっとずっとまっているんだもん。。
だって、お父様は、約束を破ったことがないのだから。。


ねぇ、お父様。。早く帰ってきて。。






最後の門の番人
〜戦士〜 ユリーディア


この門を護る事が出来るのは、私だけ。この門の内側には私の護るべきモノが有る。
大切な物を守る為、大事な人の為、私は<盾>になると、固く誓った。
<盾>として耐え、<剣>として戦う。私は戦士「ユリーディア」。

力を持たぬ、弱きもののため。。戦う事を知らぬ、子供達の為。。。
私は最後の砦。

みな戦いに倒れていった。夢奈のお父様も。。私の愛する人も。。
もう2度と戻らない。。

豊かな大地は炎と化した。最後に残ったこの城。。
私のこの手で護れる物は全て・・・。私のこの眼で見える物は全て・・・・。
もう誰一人、傷つけはしない。

そう、私の、命に代えても!!

 華月野さくら&須崎蘭架




 
 〜王子に恋をする貴族の乙女〜
 マリア


愛しい愛しい王子様、私の声が聞こえますか?
貴方を想い夜空に流した涙は、どれも甘く幸せなもの。。
王族の中で生きる貴方に貴族の私が思いを馳せるのは、やはり、罪なのでしょうか?

身分違いの恋、許されないのだと知っていても、
乙女は自らが愛した相手に惹かれ続けるのでしょう。

叶う事の無い恋だと知りながらも、星々に小さく祈る彼女。
そう、諦めない限り、彼女の恋が終わる事はありません。

淡く光る、胸の内の希望。
天から降る月の雫と混ざる、銀瑠璃に煌めく乙女の恋

 華月野さくら&須崎蘭架



フリューデルの妹
〜王女 リーディアス〜



眼の前に広がる清らかで美しい世界。
私はそんな場所の統治者の娘として生まれたの。
私には尊敬するお父様とお母様、そして双子のお兄様が居る。
文武共に卓越し、万人に優しく美しい、大好きなお兄様。

私達は誇りと威厳に満ちた王城に住んで居る。
そこには庭師の手入れが行き届いた自慢の薔薇庭園もあって
薔薇達はいつも幸せそうに歌っている。
聞いていると心が温かくなるような、そんな歌。

私は歌を聞くのが大好きで、お兄様が剣のお稽古をしている時も聞いているの。
少し離れた危なくない所でいつもと違う真剣なお兄様を見ながら。
優しい笑顔のお兄様が、真剣な顔で剣を振るっているとすごく変わるの。

それもいつもと違う、格好良いお兄様になるの。
私は優しいお兄様も格好良いお兄様も大好き!












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